厨房での刃物切創
包丁・スライサー・ミキサー・フードプロセッサーでの切創。手指・前腕の重大災害。安全装置とガードの徹底、清掃時の電源遮断。
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業種別ポータル ・ Food Service
飲食業は事業所数の多さに加え、若年・短時間労働者比率が高く労災予防が課題。厨房での刃物切創・スライサー巻き込み・フライヤーやけど・転倒・熱中症・カスハラが頻発します。当ポータルは店長が朝礼から年次計画まで使えるKY・教育・FAQを集約します。
飲食業で繰り返し発生する代表的なリスクと組織的対応の要点
包丁・スライサー・ミキサー・フードプロセッサーでの切創。手指・前腕の重大災害。安全装置とガードの徹底、清掃時の電源遮断。
高温油の飛散、コンロ・蒸し器の蒸気、オーブンの熱面接触。保護具(耐熱手袋・前掛け)と清掃手順、ヒヤリハット共有。
床の油・水こぼれ、段差、急ぎ動作。すべり止め靴の標準支給、スピル即時対応、4Sの徹底。
夏季の厨房は気温・湿度ともに高くWBGT基準値超過が常態。R7.6.1の熱中症義務化対応、空調・換気・休憩シフト見直し。
迷惑客・酔客・SNS晒し脅迫等。対応マニュアル・録音録画運用・警察連携・行為者への措置の整備。
高校生・大学生のアルバイトが多く、初日教育の不徹底が労災に直結。動画教材・チェックリスト活用。
頻出する条文・規則・指針。条文検索や法改正一覧と連動しています
労働安全衛生規則 第35条
雇入れ時の教育 ・ 8項目(業務、機械、保護具、災害事例、操作方法等)の教育義務
労働安全衛生規則 第544条〜第548条
通路・床面 ・ 通路の確保、床面の段差解消、滑り防止対策
労働基準法 第62条・第63条
年少者の就業制限 ・ 18歳未満の刃物・重量物・深夜業の就業制限
労働安全衛生規則 第612条の2
暑熱な場所での作業 ・ WBGTの測定と熱中症予防対策(R7.6.1義務化)
改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)
ハラスメント防止 ・ カスタマーハラスメント対応の指針策定と相談窓口設置
食品衛生法(HACCP制度化)
HACCP衛生管理 ・ 全飲食店にHACCPに沿った衛生管理の実施義務(2021年6月施行)
消防法 第8条
防火管理者 ・ 収容人員30人以上の飲食店で防火管理者選任義務
現場で実際に起きやすい労働災害パターン。事故分析レポートで詳細・予防策を確認できます
スライサーへの手指巻き込み
業務用スライサーの清掃中、電源を切らず布巾が刃に巻き込まれ手指切創。清掃前の電源遮断手順未徹底。
フライヤー油の飛散やけど
冷凍食材を解凍せずフライヤーへ投入、油が飛散し顔・前腕に熱傷II度。投入手順と保護具着用未徹底。
包丁での指切創
皿洗い中のシンクに包丁を放置、手探りで取った際に指を切創、神経損傷で休業30日。包丁管理ルール不在。
厨房床の油転倒
深夜清掃直後の床に油跡、シフト交代の従業員が滑り腰部打撲。スピル対応とすべり止め靴未支給。
厨房の熱中症(WBGT 32℃)
猛暑日のランチピーク、換気不足の厨房で意識朦朧、回復後も後遺症。WBGT測定・休憩シフト未整備。
酔客からの暴力(カスハラ)
閉店間際の酔客が代金支払いを巡って暴言・暴力、女性スタッフが顔面打撲。複数人体制・警察連携不在。
厚労省通達から業種影響度の高いものを抜粋。原文は通達一覧から確認できます
食品製造業等における安全衛生管理の取組強化(機械・化学物質・熱中症複合対策)
厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課長 ・ 2024年
飲食・食品製造の機械・化学物質・熱中症の3課題を整理。
労働安全衛生規則等の一部改正(職場における熱中症防止強化措置)の施行について(令和7年6月1日施行)
厚生労働省労働基準局長 ・ 2025年
厨房を含む全業種で熱中症予防の体制整備・通報・救急対応が義務化。
新入社員・雇い入れ時の安全衛生教育の徹底について(教育内容の明確化)
厚生労働省 ・ 2024年
学生アルバイト・パートを含む雇入れ時教育8項目の徹底。
職場における心理的な安全性の確保と健康確保のための指針(令和6年版)
厚生労働省労働基準局 ・ 2024年
酔客・迷惑客等のカスハラ対応の心理的安全性確保。
飲食業の典型作業ごとに、KY用紙作成の出発点として使えるテンプレ
リスクアセスメント対象物の代表例。化学物質RA・データベースと連動
飲食業で必要となる法定教育・免許・職長教育の一覧
規模別(小・中・大)の年次安全衛生計画ジェネレーター
飲食業向け 年次安全衛生計画
業種×規模別の30テンプレートから、基本方針・目標・月別取組・関連法令・通達を自動生成
飲食業に関連する質問が集まるFAQカテゴリ
課題に対応する機能へワンクリックで遷移します
飲食業の中で発生する代表的な作業区分とリスクの組合せ
レストラン・専門料理店
主リスク: 切創・やけど・厨房転倒
居酒屋・バー
主リスク: 酔客カスハラ・夜勤・転倒
カフェ・喫茶店
主リスク: やけど(蒸気)・長時間立位・客対応
ファストフード
主リスク: 若年労働者・反復動作・やけど
テイクアウト・デリバリー
主リスク: 交通事故・腰痛・熱中症
ホテル宴会・給食施設
主リスク: 重量物・大量調理機器・腰痛
飲食業の安全管理でよく聞かれる質問
Q. 飲食店で最も多い労働災害は何ですか?
A. 飲食業の休業4日以上労災は、切れ・こすれ(包丁・スライサー)、転倒(厨房床・段差)、高温・低温接触(フライヤー・蒸気)が3大要因。近年は厨房熱中症と酔客カスハラの労災認定も増加しています。
Q. 高校生アルバイトに包丁・スライサーを使わせて良いですか?
A. 労働基準法第62条と年少者労働基準規則で、満18歳未満の年少者は「動力により駆動される刃物を用いる業務」が禁止されています。業務用スライサー・電動包丁・電動ミキサーは禁止対象。手動の包丁は禁止ではありませんが、十分な教育と監督が必要です。
Q. 厨房のWBGT測定は2025年6月から本当に必要?
A. はい。2025年6月1日施行の改正安衛則により、暑熱な作業を行う全ての事業場で(1)通報体制整備、(2)救急対応体制、(3)作業計画とWBGT測定が義務化されました。厨房もWBGT 28℃超の作業環境では作業時間短縮等の措置が必要です。
Q. HACCPの取組みは全飲食店に義務?
A. はい。2021年6月から食品衛生法改正により、全ての飲食店にHACCPに沿った衛生管理の実施が義務化。小規模事業者は「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」(業界団体が作成する手引書ベース)で対応可能です。
Q. 酔客の暴力・暴言にはどう対応すべき?
A. 厚労省「カスハラ対策企業マニュアル」に基づき、(1)対応マニュアル整備、(2)録音録画運用、(3)警察への通報基準、(4)複数人での対応、(5)行為者の入店拒否を組織として運用。労災・労契法上の安全配慮義務違反を避けるため、組織対応が必須です。
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掲載情報は厚生労働省・建災防・陸災防等の公開資料を基に編集部で整理したものです。 法令の最新情報や個別の判断は、所轄労働基準監督署や顧問の労働安全コンサルタントにご確認ください。