安全用語辞書
労働安全衛生の主要用語 全98語 を五十音順で収録
98件表示
あ行
ISO 45001
(あいえすおー45001)労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格(2018年制定)。OHSAS 18001を後継し、働き方改革・サプライチェーン管理等の要求事項を盛り込んでいる。
安全衛生委員会
(あんぜんえいせいいいんかい)常時50人以上の労働者を使用する事業場で設置義務がある委員会。安全委員会と衛生委員会を統合したもので、月1回以上開催が義務。議事録は3年間保存。
安全衛生責任者
(あんぜんえいせいせきにんしゃ)下請け事業者が選任する安全衛生管理の担当者。元方事業者の統括安全衛生管理者との連絡・作業員への周知等が職務。職長教育と合わせて実施することが多い。
安全施工サイクル
(あんぜんせこうさいくる)建設工事の着工から竣工まで、工事の各段階で繰り返す安全衛生活動のサイクル。朝礼・TBM・KY・終了時確認などの日常サイクルと、月例・工期ごとのサイクルがある。
安全データシート
(あんぜんでーたしーと)SDS(Safety Data Sheet)。化学物質の危険有害性情報、取扱方法、緊急時対処等を記載した文書。GHS対応のSDS提供がメーカーに義務付けられている。
安全パトロール
(あんぜんぱとろーる)管理者・安全管理者等が現場を巡視し、不安全状態・不安全行動を発見・是正する活動。定期実施と記録が求められる。
異常時措置
(いじょうじそち)機械・設備・作業環境に異常が生じた場合に講ずべき対応手順。あらかじめ手順を定め、労働者に周知することが事業者に求められる。
インターロック
(いんたーろっく)機械の安全装置の一種。扉や安全柵を開けると機械が自動停止する仕組み。労働安全衛生規則で設置が義務付けられている場合がある。
MSDS/SDS
(えむえすでぃーえす/えすでぃーえす)Material Safety Data Sheet → Safety Data Sheet。化学物質の安全情報を記載した文書。GHS対応で「SDS」に統一。16項目の記載が義務付けられている。
OSHMS
(おーえすえいちえむえす)労働安全衛生マネジメントシステム(Occupational Safety and Health Management System)。PDCAサイクルにより継続的に安全衛生水準を向上させる体系的管理手法。ISO 45001が国際規格。
大型特殊自動車
(おおがたとくしゅじどうしゃ)ブルドーザー・ショベルカー等の特殊な構造を持つ大型車両の総称。公道走行には大型特殊自動車免許が必要。作業には別途資格が必要な場合がある。
か行
化学物質自律管理
(かがくぶっしつじりつかんり)2023年以降の化学物質管理の新体制。国が個別に規制する方式から、事業者が自らリスクアセスメントを実施して管理する方式への転換。危険性・有害性情報の伝達が前提。
化学物質リスクアセスメント
(かがくぶっしつりすくあせすめんと)化学物質の危険性・有害性を特定し、リスクを見積もり、対策を検討・実施・見直しする一連のプロセス。GHS分類に基づくSDSを活用して実施する。
火気管理
(かきかんり)溶接・溶断・喫煙等、火を扱う作業や使用箇所の管理。引火性物質の近辺での火気禁止、消火器の配備等が求められる。
感染症対策
(かんせんしょうたいさく)職場における感染症(インフルエンザ・新型コロナウイルス等)の拡大防止措置。手洗い・マスク・換気・就業制限・ワクチン接種推進等が含まれる。
感電防止
(かんでんぼうし)電気作業における感電災害を防ぐ措置。電路の停電・アース・絶縁保護具の使用・停電作業手順の整備等が含まれる。
ゲートウェイ確認
(げーとうぇいかくにん)工事や作業の節目(フェーズ移行時)に安全確認を行うマネジメント手法。各ゲートの通過条件として安全評価項目を設定する。
KY活動
(けーわいかつどう)危険予知活動の略。作業前に作業者全員でその作業に潜む危険を話し合い、対策を講じる安全活動。TBM(ツールボックスミーティング)と組み合わせて実施することが多い。
高圧ガス
(こうあつがす)圧縮ガス・液化ガス等、高圧の状態にあるガスの総称。高圧ガス保安法の規制を受けるが、労働安全の観点からも充填設備・容器の管理・移送が重要。
工事安全計画
(こうじあんぜんけいかく)建設工事着手前に作成する安全衛生管理計画書。工種ごとのリスクアセスメント結果・安全対策・安全施工サイクル等をまとめる。
5S
(ごえす)整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)の頭文字。職場環境の維持改善の基本活動。不安全状態の排除・作業効率向上・品質管理にも効果的。
さ行
作業手順書
(さぎょうてじゅんしょ)各作業の実施手順を定めた文書。危険ポイント・安全上の注意・使用工具・保護具等を記載する。新入者・未経験者への教育にも使用される。
産業廃棄物管理
(さんぎょうはいきぶつかんり)事業活動で生じた廃棄物の適正処理。廃棄物処理法に基づく分別・保管・マニフェスト管理・許可業者への委託が義務。石綿・水銀等の特別管理産業廃棄物に注意。
酸素欠乏危険作業主任者
(さんそけつぼうきけんさぎょうしゅにんしゃ)酸素欠乏症等防止規則に基づく作業主任者。技能講習修了者から選任し、酸素・硫化水素濃度の測定、換気管理、保護具使用状況の監視が職務。
GHS
(じーえいちえす)化学品の分類および表示に関する世界調和システム(Globally Harmonized System)。絵表示(ピクトグラム)・シグナルワード・危険有害性情報の統一的表示を規定。
振動障害
(しんどうしょうがい)チェーンソー・グラインダー等の振動工具の長期使用で生じる末梢循環障害・神経障害。白蝋病(レイノー現象)が代表的症状。振動工具の使用時間管理が重要。
騒音性難聴
(そうおんせいなんちょう)強烈な騒音に長期間さらされることで生じる職業性難聴。不可逆的で治療不可能。騒音障害防止のためのガイドラインに基づく聴力保護が必要。
た行
WBGT
(だぶりゅーびーじーてぃー)湿球黒球温度(Wet Bulb Globe Temperature)。熱中症リスクを評価するための暑さ指数。気温・湿度・輻射熱を考慮して算出し、28℃以上で厳重警戒、31℃以上で危険とされる。
墜落制止用器具
(ついらくせいしようき)高所作業時の墜落を制止する保護具。ハーネス型(フルハーネス)と胴ベルト型があり、6.75m以上(建設業等)の高所ではフルハーネス型の使用が義務。
通路・避難路
(つうろひなんろ)作業場の通路は幅80cm以上の確保・標識設置が必要(安衛則第542条等)。避難路・非常口の確保と表示、定期的な避難訓練の実施が求められる。
転倒防止
(てんとうぼうし)転倒は労働災害の発生件数で最多の類型。床の整理整頓・滑り止め・段差解消・適切な照明・適切な靴の着用等の対策が求められる。
電離放射線
(でんりほうしゃせん)アルファ線・ベータ線・ガンマ線・エックス線・中性子線等、原子を電離させるエネルギーを持つ放射線の総称。電離則により管理区域の設定・被ばく限度等が規定。
特定化学物質
(とくていかがくぶっしつ)特定化学物質障害予防規則(特化則)が適用される化学物質。第1類(製造許可)・第2類・第3類に分類される。局所排気装置の設置や作業主任者の選任が義務。
特定元方事業者
(とくていもとかたじぎょうしゃ)建設業・造船業において、同一場所で元方事業者として複数の下請を使用する者。協議組織の設置・作業間連絡調整・巡視等の義務がある(安衛法第30条)。
な行
農薬管理
(のうやくかんり)農作業における農薬の保管・取扱い・廃棄の管理。農薬取締法・農林水産省ガイドラインに加え、農業用労働安全の観点からも重要。
は行
ハインリッヒの法則
(はいんりっひのほうそく)1件の重大災害の背景には29件の軽微な事故があり、さらに300件のヒヤリハットがあるという経験則。安全管理の基本理念として広く用いられる。
爆発・火災防止
(ばくはつかさいぼうし)可燃性ガス・引火性液体・可燃性粉じん等に起因する爆発・火災を防ぐ措置。危険物の適切な管理・換気・着火源の除去等が基本対策。
PDCA
(ぴーでぃーしーえー)Plan(計画)→Do(実施)→Check(評価)→Act(改善)のサイクル。安全衛生管理においてOSHMS(労働安全衛生マネジメントシステム)の基本的枠組みとして活用される。
不安全行動
(ふあんぜんこうどう)労働災害の原因の1つで、労働者が安全でない行動をとること。安全ルール違反・保護具未着用・危険な姿勢等が含まれる。安全教育・習慣化により低減を図る。
不安全状態
(ふあんぜんじょうたい)労働災害の原因の1つで、設備・環境が安全でない状態。欠陥のある機械・乱雑な職場・不良な照明等が含まれる。設備改善や整理整頓により解消する。
防音保護具
(ぼうおんほごぐ)騒音の激しい作業場での耳の保護具。耳栓・耳覆い(イヤーマフ)が代表的。騒音障害防止のためのガイドラインにより、85dB以上の環境での使用が推奨される。
保護帽
(ほごぼう)ヘルメットとも呼ぶ頭部保護具。飛来・落下物・墜落時の頭部保護を目的とする。製造業・建設業等で着用義務がある。規格(JIS T8133等)に適合するものを使用。
ま行
マトリクス評価
(まとりくすひょうか)リスクアセスメントにおけるリスク評価手法。発生の可能性(頻度)と重篤性(被害の大きさ)の組み合わせでリスクレベルを決定するマトリクス表を用いる。
や行
ら行
リスクアセスメント
(りすくあせすめんと)危険性・有害性の特定→リスクの見積もり→リスクの評価→リスク低減措置の決定・実施というプロセス。2006年から努力義務、化学物質等は義務化されている。
労働安全衛生法
(ろうどうあんぜんえいせいほう)昭和47年制定の基本法。事業者の安全衛生措置義務・安全管理体制・健康保持増進等を定める。通称「安衛法」。労働安全衛生規則(安衛則)等の省令とセットで運用される。
ロックアウト・タグアウト
(ろっくあうとたぐあうと)LOTO(Lockout/Tagout)。機械整備・清掃時の予期しない起動・エネルギー放出を防ぐための手順。動力源を遮断・施錠し、警告タグを取り付ける安全確保手順。